生きる意味なんてない

犬「ねーねー」
猫「ん、どうした犬吉」
犬「犬吉って誰だよ、ところで生きる意味って何だと思う?」
猫「そんなものはないよ」
犬「え?」
猫「だってさ、生きてるっていうのは人間が生物学で勝手に決めた概念だよ。神様から見たら石ころも人間も同じ」
犬「そっか、そんなもんか」
猫「でもね、人間が他人を欲する、必要とするっていうのは割とあるんだな」
犬「それは生きる意味にならないの?」
猫「生きる意味の無い奴に必要とされても無意味でしょ」
犬「そっか・・・あれ?ってことは人を殺しても」
猫「意味は無いよ、ただし殺された人を必要としていた人は黙っちゃいないだろうけどね。全部意味ないんだけど」
犬「なるほどねぇ・・・じゃあ自殺したら?」
猫「最低でも自分は自分を必要としているはずだよ。殺したら自分が黙ってはいない、だから自分で全力で踏みとどまろうとする」
犬「自分が自分を必要としていない人は?」
猫「それはうつ病*1だから心療内科にでもさっさといくことだ、治る病気で一生捨てちゃうのは勿体無いと思うけどねぇ」
犬「自分で踏みとどまれなかった人は?」
猫「そんな人はいない」
犬「え?」
猫「だってね、何万、それこそ何億年かけて習得した生存本能とたった一代のちっぽけな意識なんて、どっちが勝つか明らかじゃないか。正常な人間は、最後には例え自分がゴミでも死にたくはないって思うように出来ている」
犬「じゃあ、自殺する人は・・・」
猫「みんなうつ病、ちゃんと病院にいって治療するべきだね」
  
脳内アニマル会議を展開したら大体こういう結論になった。

*1:他にも同様の症状がある精神病は色々ありますが、面倒なのでうつ病でまとめてしまいました。