原子力について思う事

日本というのは原子力に関しては変な国です。そこには、戦後ずっとヒロシマナガサキのトラウマを払拭出来ないまま、原子力の平和利用という大義名分を掲げて原発を建てまくって今に至った、という経緯がありまして、詰まる所まだヒロシマナガサキの結論すら出せてないんじゃない?
こういう状態は、誰か(例、東電)が儲けるのには適していますが、全体としてみると何のメリットもない。いい加減、方向性を定めて欲しい物です。タブー視するか、現実無視して「平和!平和!!」するかじゃなくて、真面目に検討して決めないと。
  
忘れてはいけないのは、原子力も所詮は道具だということです。だから、道具を扱う時の原則が成り立つ。分かりやすいのは刃物でしょう。使いこなせば便利な道具、間違えれば凶器。
まあ、その気になれば、トイレットペーパーでだって人を殺せます。原発とトイレットペーパーを同軸上で扱えるのって楽しいかも。
  
そうそう、原子力発電ばっか注目されてますが、火力発電もかなり周囲を汚染します。爆発云々じゃなくて、平常時でも、です。原発は事故らない限りは、火力発電よりよっぽど汚染度合いが低い、というか0。火力発電所の隣になんて住めませんが、原発の隣は普通に住めます。道具としての性能は原発のほうが上、ということです。
  
  
将来的には太陽光だの地熱だので発電するようになるんでしょうが、それまでの「繋ぎ」としては、原発はかなり有効です。仮に悪条件が重なって事故が起きても、半径数十kmが壊滅するだけと考えれば、都市部から離せばリスクコントロールは十分可能、という考え方も出来る。
いずれにせよ、現実無視して、放射能アレルギーで原発反対やってる人は、一回頭冷やして冷静に考えなおしてくださいな。