一点アースとか、んな無茶な!

なんのことはない、さらっと暇つぶしに回路図を書き上げたは良いが*1、アースの取り方に悩んでいる、それだけのことである。

SATRIアンプという、変態アンプがあって、その原理のまんま組んだアンプである。
この際意味は分からなくて良い、クワみたいな、掃除機の先っぽみたいなのがアース記号で、ここに0Vを繋げば良い、というだけの話なのである。
ところで、電流は必ずどこかからやってきて、回路で仕事をして、それから帰る。さながら「通勤するお父さん」である。だから、山田さんちのお父さんが大野さんちに帰って、大野さんの奥さんと「アーン!!!」したりしたらちょっとまずいのである。それでも回路は動くが、そうならないほうがトラブルが発生しにくいのである。
で、帰る経路がアースラインな訳です。普通は省略するのだが、敢えてこの帰りの経路をさっきの回路図に書き込むとこうなる

このように、回路図にコンデンサをぶち込まなければならないのである。これをパスコンという。
まあ、普通は電源にデカイコンデンサ入れるので、もしパスコン入れなくても、電流は電源の中を通り抜けてちゃんとアースまでいける・・・はずです。
で、こうしてみると、帰り道は全部同じ所を通るのである。回路の前半と後半は、その気になれば別の電源を使っても動くから、とりあえずは良しとしても、前半二つのコンデンサは簡単には分離できない。八つのトランジスタで一つの増幅を担当しているのである。
この辺り、差動構成のオペアンプなんかと比べちゃうとちょっと洗練されてない感が否めないなぁ・・・SATRIアンプ。ついでに書くと、入力と電源がまんまくっついてるせいでハムが盛大に混入したりする。電源を強力にしなきゃ・・・
  
  
で、今更だがタイトルの一点アースっていうのは

こーゆーののことを言う。ちょっとこれやる人とは友達になれる気がしないわ・・・山田さんちのお父さんは、今日も家族の元へは帰らない。家族が可哀相である。
*2

*1:というと「ロボットでも作るの?」と勘違いするおっちょこちょいな方も居るとは思うが、自分が回路図を書くというと大抵はアナログ機器、ヘッドホンアンプだったりスピーカー鳴らすアンプだったりなのです。デジモノ好きならぬアナモノ好き。

*2:基本的にこの記事は愚痴なので、意味が分からなくても気にしないように。