七転び八起きの証明

日本には、七転び八起きなる言葉があります。まあ、ぶっちゃけ
「いっぱい転んでも、それ以上に頑張れ!」
みたいな意味でしかないのですが、私は前から不思議に思っていました。
何が不思議なのかって?いや、そんなこと言ったあなた、ちょっと、七回転んでみましょう。
一転び・一起き
二転び・二起き
三転び・三起き
四転び・四起き
五転び・五起き
六転び・六起き
七転び・七起き
・・・なんとっ!!七転び七起きなのです!!七回転ぶ限りは、八転びなんて出来ないのです!!どー考えても矛盾してるでしょう!!!
というわけで、
「昔の人って馬鹿だったんだな」
なんて思っていたのですが、今日、急に閃いたので記事にしました。
で、何のことはなくて。
上記の問題は、起きるためには転んでいなければならない、だから数字が合わないとおかしい。そういう視点から考えると発生する物なのですが、よーく考えてみて。
そう、デフォルト状態では、無条件で起きている、という前提を、私が勝手に作ってしまっていたのです。でも、そんなことは、諺のどこにも書いてない。
初期状態は転んでいる状態、と仮定してしまえば、七転び八起きは成立します。*1それだけです。
  
  
・・・そもそも、人間は生まれつき立っているわけではありません。生後一年くらいは転びっぱなしで生活してる訳だし、むしろ人間は転んだ状態で生まれてくる、と考える方が自然なのです。
それが、頑張って、立つ。この時点で結構頑張ったんじゃないかな。
七転び八起きは、何も超次元的に、物理学無視するくらいに頑張れって意味ではなくて、本来は
お前は生まれた時は転んでいたんだから、今こうして立っているだけでも十分立派だよ
という、中々かっこいい、そして自分みたいなのにも都合が良い解釈をするのが正解なのです。多分。いやぁ、昔の人、ごめんなさい。馬鹿とか言って。
というわけで、みんなも七転び八起きしようね!!
  
  
・・・蛇足ながら、
実際には七とか八とかいうのは、昔の人にとっては「とにかくいっぱい」みたいなニュアンスだったらしく、
「とにかくいっぱいで、細かい数字の問題はどうでもいい!」
というノリ、というのが本当です。小学生の一兆百千万億と同じです。
夢が無いので、書くかどうか迷ったのだけど、書かないのも不親切なので*2書いておきます。

*1:これを友人に話したら、それは八起き七転びだ、とか言われたのですが、面倒なので気にしないことにします。

*2:というか、詳しい方に指摘されるのが怖いので