理科の問題

問題


上記の回路図において、回路に流れる電流を測定しようとして、誤ってR1と並列に電流計を接続した。この時、電流計はおよそ何Aを指し、R2にはおよそ何Vの電圧が発生すると考えられるか。
  

解説

絶対に試験問題にはならないタイプの問題だが、これを解かせると相手の底力が良く分かる。
人間の知という物には二種類あり、一つは単純に情報量。これさせ増やせば入試はどうにかなる。もう一つは処理力と理解力で、私が底力というとこっちを指します。これは鍛える事も出来ますが、やはり幼少期の環境と生まれつきの脳味噌の構造の占めるウェイトが大きいと思います。因みに、鍛えるには幼少期より読書に勤しみ、科学に親しむのが一番手っ取り早い筈です。子供に学研の科学でもやらせりゃ、まあ伸びます。ただし、学研の科学もうないんだっけ・・・面白かったのに、しょぼーん(´・ω・`)
  
で、この問題を解かせると、底力が本当にあっけなくわかって痛快。例えば、ST○Pで情報量だけ叩き込まれて成績上位を取っている同級生にこの問題を見せたら、面白いくらいに出来なかった。一方、ヘタレの友人はいとも簡単に解いてみせたから、この問題が特別に難しいというわけではない。求める物が違うだけなのだ。大事なのは、本質を理解すること。
  
・・・ヒント、この問題は電流計の使い方とオームの法則、それと合成抵抗の概念さえ分かっていれば解けます。あまり難しく考えない事。
  

蛇足

理科の分野の中では、電気は評判の悪い分野ランク一位らしい。どんな複雑な回路でも、全てがE=IRとキルヒホッフ、それと能動素子が入るならそいつらの振舞いだけで説明できる電気って、凄く神秘的で魅力的な分野だと思うんですけどねぇ・・・覚えるだけの地学なんかよりずっと面白いような。あ、でも覚えるだけに慣れてる人にとっては、考えるのは苦痛なのかも。だとしたら、日本詰んだな。
・・・というか、理科自体評判の悪い教科ナンバーワンだったりする。今の子供は「受動的に覚えるだけで何も生み出せない」って事か。真剣に日本の将来が不安になってきたよ!