オペアンプを使ったヘッドホンアンプ

こういうものを思いついた。

hfeの選別という作業が必要だし、シングルチップのオペアンプしか使えないが、それを差し引いても良さそう。今度作ってみよう。
消費電力の少ないオペアンプを使えばヘッドホンアンプにもいけそうだ。0.1mAくらいが丁度良いのだが。
今まで無かったのが不思議だ。

組んでみた

こういう物を組むにはブレッドボードは実に便利。敢えて恒久的に使うメリットは特にないが。

後ろの茶色のは、単三電池を6本ガムテで巻いて銅拠り線で繋いだ簡易電源ユニット。容量的に一日が良いところだがとりあえずの実験に不足はあるまい。
繋がっているイヤホンはipod付属イヤホン。我等がfostex製。
Λコン氏曰く、これ過度特性が最高。ただし鳴らすアンプの質を綺麗に繁栄するので、下手なアンプでは鳴らせない。三極真空管かSITを用いたアンプが必要になる。とのことらしい。それ程のアンプで鳴らしたこのイヤホン、いつか聴いてみたい。Λコンさんの作例パクればいいのだろうけど、それやるとなんか負けたような気がして。
  
使用したオペアンプはLM324N。これ、秋月で4個入りで100円で売ってる奴。だがそれだけで驚くなかれ、ワンチップに同じオペアンプが4回路入っている4回路入りオペアンプなのだ。一回路辺り6.5円くらい。
これ、元々「安いからどうでも良いところに使えるな」って思って、電源回路とかに使うつもりで大人買いしてたのに、いつのまにか(試作機とはいえ)準主力級の扱いをうけてやがる。他に適当なオペアンプが手元になかったなんて言っちゃ駄目。
音?知らんよ、まあ使えるだろう。
  
ゲインは1倍。つまりボルテージフォロア回路そのまま。まあ、ゲインつけるメリットも思い浮かばなかったし。位相補償でかめだから発振しないだろう。
トランジスタはC1815と相方で済ませた。温度上昇は許容範囲とも言えるし、ちょっと熱いともいえる。とりあえず、相方が誰か即答できる人以外は作っちゃ駄目。ランクは緑、と書いて意味が分からない人も(ry
hfeは面倒なので選別していない。考えてみたらインバーテッドダーリントンみたいなものだし、NFBもたっぷりかかるし、そもそもトランジスタのhfeなんてバラついても20%くらいだし。
  
他には、一応入力に100kΩ抱かせた。入力オープン時に巨大なオフセット出たりすると困るし。
  
  
というわけでしばし試聴。。。

  • 電源投入時と遮断時のホップノイズがでかい。まあコンデンサ入れてないせいもある
  • 低音域は半端じゃない。オペアンプで入力インピーダンスが高い恩恵がモロに出ている。前のも凄かったがそれ以上。
  • ただし、雰囲気として出るというよりは有る程度形を持った雰囲気のカタマリとして低音が出てくる。まあ、好みの問題。
  • つまり150Hz以下が優秀。それ以上の、所謂「ドンシャリ」のドン領域は普通。まあ、下が出てるほうが偉い。
  • 中高域は多少歪みっぽいと感じた。多分オペアンプと石(そういやどっちも6.5円くらいの部品だね)のせい。
  • これは、能動部品のグレードを上げていけばいくらでも音が良くなる、ということを示唆している。
  • オペアンプは500円くらい、トランジスタは300円くらいで良いのが買えるので割とリーズナブルなアンプといえる。
  • 歪みっぽいと感じた、と思ったがよくよく聴いたらそうでもなかった。
  • というか割とソースの音がそのまま出てくるタイプだった。お蔭でPCのオンボの歪みの悪さを拾ってたのか・・・
  • 多分クロストークが酷い。ただしこれは電源に巨コン入れるだけでも大幅に改善される問題なので、完全に私の手抜きのせい。試作なら良い。

  
結論:詰めていけば使える。
  
とりあえずOPA2134と2SC5200でも買っておこう。